肯定録-コウテイログ-

肯定ペンギン。加点方式。

LoveLive! Sunshine!! Aqours 3rd LoveLive! Tour~WONDERFUL STORIES~埼玉公演雑記

 皆様こんにちは。瀬口ねるです。

 ついに始まりました、Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~

 (前日はラブライブ!サンシャイン!!×西武鉄道プレミアムトレインツアーにも参加しました。)

 いつものように感想文です。対戦よろしくお願いします。

3rdライブに挑む前

 少しだけ、3rdライブに挑む前の心境のお話をしようかと思います。

 ラブライブ!サンシャイン!!2期、1話から13話まで徹頭徹尾ヤバい回しか存在していなかったのは皆様ご存知かと思います。

 「3rdライブは2期の曲がメインになると思うので」というキャストさんたちのお言葉もあり、当然ホンキをぶつけ合うあの曲から全力で輝いたあの曲まで、物語に沿って披露されていくわけでございますよ。

 僕はそれがただただ怖かった。

 何もかも投げ捨てる勢いで夢中になった作品を凝縮したライブ、楽しみにして迎えたかった。

 「楽しみ」なんて感情はほとんど無くて、知り合いや友人、ツイッターのフォロワー様の各々が3rdライブを楽しむためにそれぞれの方法で士気を上げているのが羨ましく思えました。大事なライブの前にそれぞれが違うことをして士気を高めるの、ラブライブ!サンシャイン!!2期「#12 光の海」みたいで良いですよね。

 で、何に対して恐怖していたのかというと、よく分からないんですよね。
 むしろよく分からなかったから怖かった。

 全力で楽しませてくれようと頑張っているAqoursの皆さんに対して「楽しみじゃなかった」なんて言うのは本当に失礼極まりないのですが、「怖かった」。これが本心です。


WONDERFUL STORIES 埼玉公演

【Day.1 セットリスト】
01. 未来の僕らは知ってるよ
02. 君の瞳を巡る冒険
03. “MY LIST” to you!
04.MY 舞☆TONIGHT
05. 君のこころは輝いてるかい?
06.MIRACLE WAVE
07.One More Sunshine Story
08. おやすみなさん!
09.in this unstable world
10.Pianoforte Monologue
11. 空も心も晴れるから
12.SKY JOURNEY
13. 恋になりたいAQUARIUM
14.Awaken the power
15.WATER BLUE NEW WORLD
16. 青空Jumping Heart
EN1.Landing action Yeah!!
EN2. 勇気はどこに?君の胸に!
EN3.WONDERFUL STORIES

【Day.2 セットリスト】
1. 未来の僕らは知ってるよ
02. 君の瞳を巡る冒険
03. “MY LIST” to you!
04.MY 舞☆TONIGHT
05. 君のこころは輝いてるかい?
06.MIRACLE WAVE
07.Beginner's Sailing
08. RED GEM WINK
09.WHITE FIRST LOVE
10.New winding road
11.さかなかなんだか?
12. 空も心も晴れるから
13.SKY JOURNEY
14. 恋になりたいAQUARIUM
15.Awaken the power
16.WATER BLUE NEW WORLD
17. 青空Jumping Heart
EN1.Landing action Yeah!!
EN2. 勇気はどこに?君の胸に!
EN3.WONDERFUL STORIES


 えげつないセトリですね。
 『MIRACLE WAVE』で伊波杏樹さんがバク転を成功させた瞬間、全身の血が沸き上がる感覚がありました。

 『Awaken the power』で会場が暗転し、センターステージに2人の人影を確認したときは会場の暑さも忘れて涙を流しました。

 両曲とも「ハイ!」とか「ハイハイハイ!」のコールが特徴的で、普段はコールしない僕でも流石に声が枯れるくらいの大声を出しました。
 脳がまともに機能していない状態でもコールさせて頂けるので、助かりました(助かってはいない)。
 

 この2曲はどちらも「物語と舞台演出上必要なもの」ではありますが、どちらも「確約されているものではない」というところが心を揺さぶられたポイントでしょうか。

 僕は当然信じていましたが、伊波さんのバク転が成功しないかも知れない。
 Aqoursのライブだから、Saint Snowは来ないかも知れない。

 

…っていうのをことごとくぶち破ってくるのがラブライブ!サンシャイン!!Aqoursなんですよね!!!!!!!!!最高!!!!!!!!!無限の加点9630億点!!!!!!!!!

 ともあれ、伊波さんがお怪我もなくまずは2公演を終えてくださったことに最大の感謝と敬意を表します。




そして僕にとっての想定外の事態は、「ソロ曲」の披露でした。


恐怖のソロパート

 
レディース&ジェントルメーーーン!!!

 なんてこった。

 流れてきたのは『One More Sunshine Story』。

 個人的な予測として、この3rdツアーの数カ月後に4thライブが開催され、そこでソロ曲が披露されるというパターンを予測していたのでお手上げ状態です。

 何が恐怖って、ソロ曲パートって言ったらあの曲が来るんですよ。
 『One More Sunshine Story』のイントロが流れてきた瞬間、もうその事しか考えられず目の前のキャストさんに没頭できなかったことが本当に失礼で、悔しい。

 結果的にDay.1で4曲、Day.2で5曲という配分となり、Day.1については完全にビビり損でした。

 Day.2の席はBOX席。ステージの真正面に位置する場所で、椅子もフカフカだし足元も広いしで人権の塊です。アリーナ中列より後ろなら断然こちらのほうが強いです。

 黒澤ルビィソロの『RED GEM WINK』が3塁側のスタンドBトロッコでを通過するかたちだったので、振り返りながら双眼鏡で覗いていました。

 順番通りにいくならば、次は当然黒澤ダイヤのソロ。

 曲が終わる頃、ものすごく嫌な予感がした。 

 このソロ曲パート、ほとんどのメンバーがそれぞれゆかりのあるものか、キャラクターをイメージした衣装を着用してのステージや演出なのである。
 『Pianoforte Monologue』なんてとんでもない破壊力でしたね。桜内梨子のオタクだったら地面を舐めていた可能性もあります。
 誰もが「見たい」と想いをひとつにしていた衣装での桜内梨子逢田梨香子さんのパフォーマンスは大変素晴らしかったです。

 そんなこともあって僕はDay.1が終わった後、衣装についてこんなことを呟いていたみたいです。

 『WHITE FIRST LOVE』は琴のメロディがふんだんに使われているし、純和風の家系であるダイヤの曲であるなら和服で来るだろうと踏んでいたのでした。

 ルビィが歌い終わる。
 ものすごい勢いで脳内に警鐘が響いていて、それこそ悪寒にも近い予感がして、おそらく「居る」であろうメインステージへ振り向く。
 この曲は絶対にトロッコはない。


 
 ───居た。



 スポットライトに照らされて、温度もなく佇む白無垢の姿があった。

 最悪の事態だった。
 もしかしたら見ないように、考えないようにしていたのかも知れない最悪の事態だった。

 白無垢といえば言わずもがな、和式の結婚式にて着用される和服です。

 和式の礼装、黒澤ダイヤがこのまま人生を歩んでいけば婿を取り「政略結婚」をするときの礼装。

 
 ステージとは対角線の真反対にいたし、流石に目を疑いました。

 結果的にそれは白無垢だったのかはわかりませんが、途中でその綿帽子を取り外し、まるでウェディングドレスへと変化するような衣装を見る限り、「白無垢+ウェディングドレス」の意匠があったと見て間違いないと思います。

 
 この『WHITE FIRST LOVE』には諸説あるかと思いますが、僕はこの曲に黒澤ダイヤの未来を見ていたし、この曲とダイヤが選ぶべき道、何を選ぶのが正解でどう選ぶのがダイヤが一番幸せになれるのかに苦悩*1して、1つの考察記事を投稿しました。
 ぜひご覧いただけますと幸いです。
segnel.hatenablog.jp


 ダイヤと結婚について。
 こんなことを考えているところにあのステージです。急所を突かれた気分でした。

 見ているときは号泣したし、とてもつらかった。

 でも不思議と頭はクリアでした。

 2ndツアーではじめて『GALAXY HidE and SeeK』を見たときは記憶がほとんど無くて、今回もそうなるかと思っていたのですがびっくりするくらい色々覚えているんですよね。

 あの時僕が感じていたのはおそらく、畏怖。

 無機物みたいで、現実感がなくて、本当に身分の違う人間がそこにいるようで、「住む世界が違う」ことを思い知らされたようでした。

 自分には一切関与できないことだから、心のどこかで冷静になってたのかも知れません。


あとがき

 結局ほとんど『WHITE FIRST LOVE』の話になってしまいました。

 散々怖がっていた3rdライブ、埼玉公演が終わってみたら最高に楽しかった。

 『Landing action Yeah!!』はもう二度と聴けないと思っていたし、『WATER BLUE NEW WORLD』は現実とアニメの境目が分からなくなるくらいの再現度だったし、まさしく全力で輝いた『WONDERFUL STORIES』だった。

 4thライブの発表や4thシングル、劇場版公開日の発表など、情報解禁の面でもモリモリ盛り上がってるかサンサンサンドイッチ*2でしたね。

 既にツアーが終わったかのような満足感があるのが正直な感想なのですが、まだ始まったばかりなんですよね。

 ということはつまり、これ以上の隠し玉がまだ存在しているということ。
 ラブライブ!サンシャイン!!は平然とそういうことしてくるコンテンツです。

 これだけの情報を大量に投下しておきながら、まだあと4公演も残している。

 この底知れなさが、ただただ怖い。
 
 僕たちオタクがヘラヘラと日々を過ごしている傍ら、このコンテンツやAqoursの皆さんは爪を研ぎ続けているのです。

 千穐楽あたりでは、全世界ワールドツアーくらいのとんでもない発表があるかもしれないということは頭に入れておこうと思います。


 最後に1つだけ。
 『WONDERFUL STORIES』について。
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わかった
私が探していた輝き、私たちの輝き
足掻いて足掻いて足掻きまくって、やっと分かった
最初からあったんだ
初めて見たあの時から

なにもかも 一歩一歩 私たちが過ごした時間のすべてが それが輝きだったんだ
探していた私たちの輝きだったんだ

 
 『MIRAI TICKET』でもあったように、『WONDERFUL STORIES』にもセリフが入ります。
 今回のライブで、このセリフがなかったことがすごく意外だったのです。

 アニメ2期の内容を総括・踏襲し、ツアーのタイトルを冠するこの曲でこんなこと、あるだろうか。


 僕はまた怯え続けなきゃならないみたいです。

 千穐楽、もし全ての「STORIES」が紡がれたあと。このセリフは紡がれるのだろうか。




 福岡公演2日目、ご用意されてください。


 大阪公演も、健康第一。愛と想いやりを持って。ご安全に。
 最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

*1:WHITE FIRST LOVEの考察を進める上で1度嘔吐しています

*2:函館ユニットカーニバルで突然逢田さんが放った言葉。心境は不明。