肯定録-コウテイログ-

肯定ペンギン。加点方式。

火の無い所にオタクは沸かぬ


 2/5、小宮有紗さんのお誕生日当日にZepp東京にて行われた「小宮有紗 BIRTHDAY PARTY 2020」、行ってきました。

 なのでその感想文を書きます。


 と、その前に。

 以前書いた記事からかなり期間が空いてしまったし、Aqoursの5thライブだったり7月にもソロイベントがあったのにその記事も書いてないので、その弁明とかしちゃおうかな。


 Aqoursの5thライブ以来、満たされすぎたあまり気が抜けたような感じになってしまって。いわゆる燃え尽き症候群みたいな。

 あんなに素晴らしい、完成系みたいなライブを見せられてこれ以上言うことあるか?とか、「これを見たお前の心の中にあるのがサンシャイン!!だ」とか思ったりして。

 それと、「それでもなにか書かなきゃな」って義務感めいた気持ちを持ってしまった自分に嫌気が差したので、色々重なって書くのも読むのも、ブログそのものから離れてしまっていました。

 言い訳終了!


 そんなこんなで燃え尽き症候群みたいなのになったせいかアニサマにも行かなかったりバンナムフェスにも行かなかったりで。

 今回のバースデーイベントはおおよそ半年ぶりくらいのイベントでした。半年ぶりに見る生の推し、非常〜〜〜に良かったです。顔がいい女性は正義だな〜。

 イベントの流れとしては、
・ライブパート
トークパート
・ゲームコーナー(兼プレゼント抽選会)
・フォトセッション
・DJパート
・退場(お見送り)

 という感じでした。

 小宮さんのイベントって、良くも悪くも形骸化されてた印象だったんですよね。
 トークやってゲームやってプレゼントやって何曲かライブで終わり!みたいな。

 でも今回で9回目のイベントということもあってか、かなり趣向を凝らしてきたなって思いました。



 で、


 僕がすごく「よかったなぁ〜」って思ったのが、DJパートなんですよ。


 ご存知、小宮有紗さんは昨年10月「SUPER OMOTENASHI BEATS vol.1」の発売を以てDJデビューを果たしておられるのですね。

omotenashibeats.jp


avex.com


 正直あまりよくわかってないんですが、「日本の誇るアニメ・アニソン文化をもっと楽しんでもらうための環境を作ろう!まずCD作った!アニクラやるから来てね!」みたいな感じなんですかね。

  小宮さんの顔面は日本人が見てもいい顔をしてますが、かなり外国人ウケがいいみたいですね。そういうのも起因しての起用なのでしょうか。

 それはひとまず、僕はこのDJってやつがなんなのかよく分かってないんですよ。
 有名なDJって言ったらDJ KOOさんとかがいらっしゃいますけど、この人が何してるかって全然説明できないです。
 DJについての知識が「ヘッドホンを耳に当てて円盤とかを前後にスクラッチしながらキュッキュッさせてる人」くらいしかありません。

 失礼ながら、自分が歌ったり演奏するわけじゃないし、なんかそんなのって機械の再生ボタン押して終わりでしょ…?って思ってました。

 アニクラってやつもかれこれ6年くらい前に1回だけ行ったことがあったんですが、オタクの知り合いも一緒にいたしまあまあ楽しいな〜とは思いつつ、2回目はもういいかなってなっちゃったんです。そもそも全然アニソン知らないし。

 とまあ、推しが絡んでいるとはいえ「よくわからないもの×よくわからないもの」のイベントに対してそこまで食指が動かず、これまで何度か開催されていたDJイベントも不参加でした(仕事だったし)。

 なので今回のバースデーイベントで初めてDJ小宮有紗を体感したのですが、すっごい良くて。

 セトリ(DJでもセトリっていうのか?)はこんな感じ。インターネットで検索したやつなのでタイトルとか順番とか違ってたらごめんなさい。

パパパ
君じゃなきゃダメみたい
Guilty Night, Guilty Kiss!
Be The One
only my railgun
極上スマイル
EZ DO DANCE -K.O.P. REMIX-
恋は渾沌の隷也
いけないボーダーライン
ミラクル☆パラダイス
ヒカリイロの歌
トゥッティ!
Climax Jump


 僕、斉藤朱夏さんの「パパパ」をこのイベントで初めて聴いたんですよ。
 知らない曲なんだけど知ってる声で、いい曲だな〜好きだな〜ってなってなっちゃいました。


 終演後の僕「朱夏ちゃんの曲初めて聴いたんすよw」
 オタク『200万回再生されてる曲なのにマジ?』


 僕のアニソンの知識なんてこんなもんです。

 このDJパート、てっきりOMOTENASHI BEATSに収録されている曲から数曲ピックアップしてくるのかとばかり思っていたので、思ってたよりちゃんとDJやってるんだなって思いました。DJへの知識が無さすぎるのに「ちゃんとやってるな」って思うのはおかしいですけど。


 通常のライブって、いくら高まる曲が来ても曲間と曲間に一瞬でも落ち着ける余裕があるじゃないですか。
 でもDJ形式だとサビまで終わって興奮冷めやらぬままシームレスに次の曲のイントロに繋がるから休む時間が無くなっちゃうんですよね。


 イベント当日、コロナウイルスの影響もあって観客にはできるだけマスクの着用をするように告知が出ていました。



 僕は馬鹿正直なので、ライブ中もDJ中もずっとマスクしてたんですよね。
 これがもう暑いのなんのって。

 このマスクのせいかは不明ですが、小宮さんがでっかい機材をいじって曲を調節したり、ぴょこぴょこ跳ねてリズムとってたり、自分が歌っていない曲の振り付けなんかもやってくれたり、オタクのことバチバチに煽ってたり。

 そういう姿を見てて、気づいたら僕も声を出してたし、次第に全身に熱を帯びていくのを感じました。



 ──やばい、めちゃくちゃ楽しいぞ……


 誰かの熱にあてられようが、熱に浮かされていようが、熱いのって、楽しいんです。


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私、夏好きだなぁ。なんか熱くなれる。 ラブライブ!サンシャイン!! #13「サンシャイン!!」


 
 焼かれるように熱かった。でももっと熱くなれる。楽しめる。


 「極上スマイル」のあたりから完全に汗だくになってました。OMOTENASHI BEATSの中でもこの曲お気に入りなんですよ。

 DJに煽られて飛んだり跳ねたり声出したり、知らない曲でも曲に合わせて気持ち悪い動きでユラユラ揺れてみたり、それが最っ高〜〜〜に気持ちよかったんだよなあ。


 何故かふと、昔の自分を思い出したんです。
 Aqoursを、小宮有紗さんを好きになる前の自分のこと。


 ラブライブ!サンシャイン!!を通じて僕のことを知ってくれた人は比率で言えば多いと思うのでご存知ない方もいるかと思いますが、僕はかつて「女性声優さん単推し!」とか、色んな地下アイドルが出るライブに足繁く通ってみたりとか、アイドルにガチ恋したりとかしてました。
 いわゆるピンチケさん気質なんですよね、本質が。楽しかったらOK!みたいなね。

 じゃあなぜAqoursではそうでなかったかというと、個人的にAqoursの曲って大声出したり騒ぐような曲ってそんなに無いと思ってて、物語に則してる面が多い分その部分をインプットして処理するのに必死すぎて基本的に地蔵にならざるを得ないんですよ。理性がピンチケを抑えるんですね。


 そんな僕の本質が本質なだけに、昔好きだった曲とか聴くとやっぱり身体が反応してしまうんですよ。


 【ミラクル☆パラダイス

 ミラパラ新規と呼ばれた世代。僕はi☆Risのオタクだった時期もありました。当時は澁谷推しだったなあ。

 昔みたいなライブの楽しみ方と、昔好きだった曲。なんかすごく懐かしくて、楽しかった。

 うわ〜〜〜走馬灯〜〜〜昔の俺元気か〜〜〜!!!って思いながらミラクルパラダイッ!って叫んでたら、次の曲はこれまたとっても聴き覚えがある声で、しかもその曲は最近、いや、会場に向かうあいだずっと聴いていた曲で。



 【ヒカリイロの歌】

 

 この日で1番の声出たし、たぶん周りのオタクもすごい声出してた。マジで暑かった。ヒートテックなんか着てこなきゃよかった。

 
 僕は東京公演しか参加していないので大阪公演の内容は一切目に入れていませんでしたが、大阪でもセトリに組み込んでたみたいですね。

 ヒカリイロの歌を擁する鈴木愛奈さんの「ring A ring」は発売日が1月22日。

 小宮有紗さんのBIRTHDAY PARTY大阪公演は2月2日。

 発売わずか10日でセトリに入れてくるのマジ?貴女そんなにフレキシブルなことするの……?


 DJの強みってこういうところもあるんでしょうか。歌唱ありのイベントだと事前に練習とかも必要になりますが、「これいい!」って思った曲を比較的短期間で準備し使うことが出来る。その場に来てる客に合わせてタイムリーな選曲ができる。

 なるほど、そう考えるとDJってすごい。

 
 すげえ!楽しい!って思ってるうちにDJパートが終わって、小宮さんの総括トーク

 DJを始めたきっかけみたいな事もお話してくれました。

 意訳になりますが、「みんなソロデビューとかしていくけど、私は自分のことを客観的に見てもやっていける自信が無いのでソロは無理です、って断ってました。でも、ソロは無理でもなにか他に楽しそうなことがあったら是非やりたい。と言っていたらDJになってました。」と言ったことをお話してくれて。(都合いいように捻じ曲げてたらすみません、指摘してください。)

 小宮さん、できることはできるっていうし、できないことはできないって絶対にはっきり言ってくれるんですよ。

 楽しそうなことがあったらやりたい、とか、新しいことに挑戦してみたい、とかもしょっちゅう言っていて、好奇心旺盛なのもあるし、何事にも貪欲な方なんですよね。

 そんな人だから、女優なのに声優になった。DJにもなった。その好奇心と貪欲さで、実際こうして楽しませてくれている。

 対して僕は「よくわからんDJかぁ」と、考えることを辞めて、欲を抑さえて、斜に構えてわかったフリをして好奇心を殺してた。

 歌ったり、お芝居をしたり、表現している時には寄り添うように感受すればいい。

 DJとしてフロアに向き合う時にはめいっぱい盛り上がっていい。


 昔の楽しみ方がこうだった、とか、今の楽しみ方はこうだ、とか。そういう括りは要らなかった。

 今の小宮有紗さんという存在は、どっちの在り方も許してくれる。どっちも無かったことにはならない。

 僕ももっと意味不明そうな事にはリスクを考えずに突っ込んでいいし、欲張っていい。楽しいことをもっと探していいんだ。


 小宮さんが新しいことに挑戦してくれたら、もっともっとこの人のことを好きになれる。

 
 燃え尽きたと思っていたけれど、完全に再燃した。
 「フロアを沸かせる」みたいな表現がありますけど、僕の中ではまた火が着いてグツグツと沸き立っちゃいましたね。


 鉄は熱いうちに打て。

 推しは推せる時に推せ。

 なので



reanimation.jp


 リアニこと【Re:animation 14】、3/29にDJ小宮有紗、出演!!!!!!!!!


 酒!


 肉!!


 推し!!!


 楽しくないわけね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜だろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!


 カチ上げていきますわよ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!




 同日の同ステージに元推しも出演するんだけど、これも「無かったことにはならない」ってやつなんだろうなあ。




(2020.2.26追記)

 この記事を公開してからおよそ20時間後、リアニ公式からリアニ延期のお知らせ。

 なんだ?デスブログか?

 とても楽しみにしていたので残念ですが、推しに万が一のことがあったら嫌なので早い段階での決断、及び告知に感謝。

 煮え切らんな〜と思いながらCYaRon!ちゃんのために福岡まで行って来ましたが、オタクの皆さんコロナ上等!みたいな感じで楽しんでて凄かったです。コロナ上等!