てくてくSegnel~群馬篇 夢二の瞳を巡る冒険~
今日はみなさんに、伝えたいことがあります!
それは、私たちの学校のこと、まちのことです!
皆様こんばんは、瀬口ねるです。
冒頭の画像とセリフはこの記事とは全く関係ないのですが、僕の地元・群馬のことをすこし知って貰えたら嬉しいなと思って筆を執りました。
ツイッターで済ませようかと思ったのですが、長くなりそうだしせっかくなのでブログにしよう!と思ったのがきっかけなので、ツイッターを見てくれてる方はその延長みたいな感じで「ワロタ」とか言いながら読んでいただけたら嬉しいです。
地元愛♡満タン☆グンマーライフ
皆さんは「プリン」お好きですか?
最近、沼津港にプリン専門店なるものができたのをご存知でしょうか。
めちゃくちゃ"映える"し、美味しいんですよね。
でまぁ僕は滅多に沼津へ行けないので、「群馬にもプリン専門店ないの?」という浅い考えで調べたんです。
ありました。
伊香保プリン専門店「Crayon(クレヨン)」さん。
伊香保といえば日本の名湯ということで、名前くらいは耳にしたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
幸いなことに伊香保という街は僕の住む家からそれほど遠くなく、車で30分もかかりません。
このプリンが食べたくて今週の夜勤はがんばダイヤしました。
これ全部プリン。
貰ったフライヤーには「12種類のプリンが常設」みたいなことが書いてあったんですが、どう見ても12種類に収まってないです。
奇遇にも(?)僕は抹茶味のお菓子が好きなので、抹茶プリンをイートインでいただきました。
500円でドリンクと好きなプリンがひとつ選べて、店内のイートインスペースでいただくことができます。
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食べている時に何人かお客さんがプリンを買いに来ていたのですが、男性のお客さんが多く都内や湘南から来たなんて人もいました。
確かにトリコになるくらい美味しかったです。
また来ます。
せっかく伊香保まで来たので、温泉街まで足を伸ばします。
伊香保温泉の石段街、かれこれ来たのは10年振りくらいになるかも。
石段街の脇には古き良き射的屋や駄菓子屋、脇道に入ると旅館などがひしめいていて、ここだけ時間がひと昔前で止まっている感覚があります。趣があっていいです。
石段をのぼりきると神社があり、さらにその先には露天風呂や飲泉所があります。
毎週木曜日は露天風呂がお休みなので、温泉だけ飲んできました。
右が水、左側が温泉。
まず水の方を飲んだらあまり味がせず(それはそう)、調子に乗って温泉の方を飲んだら鉄の棒を舐めたような味がして吐きそうでした。
写真撮った後に気づきましたが、見るからに左側のほうが色の付き方おかしいですね。
なんの効能があるのかは分かりませんが、きっと身体にいいはずです。
石段街の中腹あたりに、無料で利用できる足湯もあるので階段疲れを癒すこともできます。
身体の中と外から温泉を味わい、満足したので帰路につきます。
愛のとばしり
子供の頃、何度も来ている場所。何度も通った場所。
それでも意識しないと見えていないことってあるんだな、そう強く思った1日でした。
竹久夢二。
我らが小宮有紗さんが「彦乃(ひこの)」役として出演した、映画「夢二〜愛のとばしり〜」の、あの夢二です。
アメブロを更新しました。 『「夢二」完成披露試写会&はじめさせて頂きます!』 #小宮有紗 #夢二https://t.co/cRWgIFNCL2
— 小宮有紗official (@box_komiyaarisa) June 25, 2016
その記念館が伊香保にある。
お恥ずかしながら、今日この時まで竹久夢二の記念館があること、それが伊香保にあることを全く存じ上げませんでした。
館内は写真撮影不可なので内容をお伝えすることはできないのですが、「大正ロマン」という言葉がピッタリ合うような、洋的な情緒がありました。
夢二はとにかく優れた感性を持ったアーティストで、絵だけに留まらず歌や詩など幅広く活躍していた大人気のクリエイターだったようです。
正直なところ「愛のとばしり」を観た時は小宮さん(と濡れ場)が目当てだったし、そもそも夢二が何をしていた人間だったのかも知らなかったし、内容もほとんど覚えていません。
この夢二という人物、紆余曲折あり伊香保や榛名山をこよなく愛する人物だったそう。
夢二の代表作のひとつ「榛名山賦」
どうやら榛名湖の湖畔に歌碑があり、なんとアトリエまで「現存で残っている」とのこと。
さすがに驚きました。
榛名湖は夏場には花火大会、冬にはイルミネーション。ドライブや避暑、湖畔のホテルで年を越したり、小さい頃から何度遊びに行ったか分からないくらい訪れている場所。
言ったら家から結構近い。そこに歌碑?アトリエ??そんなのあったか?
気味の悪さと、湧き上がる興奮。
夢二を巡る冒険が始まった。
竹久夢二記念館から榛名湖までだいたい20分くらい。
榛名湖の湖畔には、車輪のついた乗り物を乗る人間なら分かってしまうであろうワクワクするポイントがあるのです。
※後続車が居ないので停めて撮ってます
山の天気は変わりやすいのであいにく曇天ですが、これが晴れてると本当に気持ちいいんです。
ほどなくして、「竹久夢二の歌碑」へ到着。
Google mapで榛名湖のあたりを拡大すると、ばっちりランドマークとして出てきます(マジかよ)。
ここから見えるのが「榛名湖」と「榛名山」です。
予想してたより簡素なもの。
先ほど紹介した「榛名山賦」はここで描き上げられたそう。
解放時間が過ぎていたのと、蜂がいっぱいいたので近くまでいけませんでした。
当然のことながら、これらは10年20年内に出来たものではなく、ただずっと変わらずにそこにあり続けたもの。
ただ僕が知らなかった、気が付かなかっただけのもの。
さして興味もなく、何をしていたかも分からなかった「夢二」という人間が、今日1日だけで急激に近しいものに感じてしまったのです。
地元にあって知らなかったもの、気づかなかったもの。
興味もなく知ろうとしなかったもの。
単一では意味を持たなかった点と点が、繋がって線になって意味を持つようになった。
この線が「キセキ」なんだ、と思った。
まさか自分の生まれ育った土地でこんな体験をするとは思わなくて、どうしてここまで興奮してるのか不明なのですが、知的好奇心が満たされて脳汁がドバドバ出ているんだと思います。
アンテナを張って、きちんと目を向けて、考えてみる。こうしてみると群馬にも面白いものがあるんだなと感じた1日でした。
僕は群馬のことがあまり好きではないです。
夏は暑いし、冬は寒い。
遊ぶところも無いし車の運転は荒い。
他県民からバカにされるし、高崎線のくせに籠原で止まるし、空港も無いし最低労働賃金は低い。
それでもちょっとだけ群馬のことがスキになれたかもしれないです。
沼津に行ってなければラブライブ!サンシャイン!!を知らなかったし、ラブライブ!サンシャイン!!を知らなかったら小宮有紗さんを知らなかったし、小宮有紗さんを知らなかったら竹久夢二を知らなかった。
全てに意味があった。これは言いたいだけなんですけど。
大人になって色んなものを見てきたあとで地元を見ると、見えなかったものが見えるようになると思います。
知ることは好きになることの第一歩、なんて僕は僕自身のブログで何度も言ってる事なんですけど、全然群馬のこと知らないですね。
ちょっとでも歩み寄るために、もっと知ってみてもいいかな、というお話でした。
皆さんもたまには地元再発見、してみませんか。